英国は欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票を23日に控えて、「離脱派」と「残留派」がそれぞれの主張をぶつけ合っている。各論点における双方の主な主張は以下の通り。●経済残留派は、平均的な家計は英国がEUを抜けると、そうでない場合に比べて今後15年間にわたり年4300ポンド(6100ドル)の経済的損失を被るとしている。この主張は、英国はEU離脱で欧州市場へのアクセスが低下して国内総生産(GDP)が6.2%縮小するとの財務省の試算に基づく。英政府は、EU離脱により英経済は短期的に景気後退に陥って50万人強が職を失い、住宅価格とポンドが10%以上も下落すると見込んでいる。