Listly
Listly by Kunihiro Maeda
■「現状維持」で良いはずがない 3・11は日本をほとんど変えなかった——これが著者の結論である。 希代の日本ウォッチャーが、日英両語の膨大な資料を渉猟し、国防、エネルギー政策、地方自治の三領域について
■米国が見た「大それた夢」の失敗 9・11テロへの反撃としての、アフガニスタンへのアメリカの「対テロ戦争」は、世界に何をもたらしたか。アメリカの当初の目論見(もくろみ)に反して、アフガニスタンは安定化
■「救う」側に潜む危険な暴力性 人道主義とは尊いもの。多くが信じて疑わない観念の図式を本書は敢(あ)えて批評的検証の俎上(そじょう)に載せる。 注目されるのはトラスティーシップという概念だ。それは非文
「蟻(あり)のコロニーについては解明が進んでいるのに、人間社会がどのように機能しているかについては、良く分かっていない」。著者のヒースは40代半ばの気鋭の哲学者で、本書は「ルール遵守(じゅんしゅ)」
末期腎不全の患者のために、自分の腎臓の片方をあげたいドナーがいる。だがそのドナーと患者は免疫などの相性が悪く、移植ができない。これは医学的には不適合だが、経済学的には需給の不一致である。ドナーが供給する腎臓を、患者が需要しない。需給を一…
久々に圧倒的な迫力のポスト・アポカリプスSFである。 小惑星大接近に伴う、その影響で食物が枯渇し、一部人類が、飢餓から逃れるために、最悪の禁忌とされる行為に走る。 本書はそのタブー破りを肯定する、飢えの時代の救世主伝説。黒騎士と呼ばれる…
禁酒法時代のフロリダ・ギャング抗争物語の完結篇(へん)。ボスの座に君臨したジョー。前作『夜に生きる』のラスト、抗争の果てに妻を殺される。 本篇は、その7年後。ジョーは、9歳の一人息子を育てる堅気のビジネスマン。米日戦争のさなか、裏社会で…
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